見事な桜の木立ちを縫ってたどり着いた学校は、内も外も立派なものでした。
子どもたちの笑顔はあふれ、先生方との一体感がひしひしと伝わってくるすばらしい学校でした。
講演会の司会、講師の紹介、感謝の言葉、最後の指示まですべて生徒たちがし切っていました。先生方は、少し離れた所から見守るように立っておられます。時々生徒が、先生に近寄り報告なのか、相談なのか、片言話しているだけです。
列の移動も、会の始まりも、解散もすべて生徒の指示で全校生徒が行動していました。
久しぶりに目の当たりにするそのさわやかな光景は、なぜかホッとさせるものを感じました。
東与賀中学校
講演会は、もちろん「インカの不思議」にせまり、生徒を魅了するものでした。
印象に残ったのは、教頭の貞包 浩洋先生が最も興奮してお聞き下さったことです。
かつて南米に何年か在住されたことがあるということで、阪根先生とは話が弾んでいました。共通の土台を確認したお二人の話は尽きないようでした。
玄関を出る頃、掃除の時間だったようで、生徒たちはホウキやぞうきんを持って楽しそうに掃除をしていました。
男子が膝をついてぞうきんがけをしているのはとても印象的でした。
誰もが、「ありがとうございました」と口をそろえて声をかけてくれます。
ほわんとした気持ちで、
今は枝ばかり、が来年は見事に咲くだろう桜に見送られ東与賀中学校を後にしました。
ご来佐の期間中、これでもかこれでもかというくらい「講演会」の予定を入れています。
私個人的には、奥深いアンデスをあますことなく吸収できるのに満足しています。
何度聞いても、何を聴いても広い視野でお話になるので、二つと同じ語りはありません。
たくさんの引き出しをお持ちの坂根 博先生のプロデュースができることは光栄です。
(この辺は、阪根先生の意志は全く無視しているようです。実はごめんなさい!)
さあ、今夜は、佐賀におけるメインの講演会です。
300人収容のアバンセホールにどのくらいの人が来て下さるでしょうか。
準備万端整い後は、決行あるのみ。
スタッフの細やかな協力と気づかいには本当に感謝です。